店長のドイツ体験記
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その1ブロート屋研修体験談
 ブロートに思いを馳せたのは1998年末頃、それまで『パン工房 風土』を甲府市北側の上帯那町で営んでいました。パン屋を始めて数年が過ぎていました。現代の百姓を目指していた私がひょんな経緯からパン屋になり考えたことは、身近で生産された物をたくさん使い、それをおいしいと食べてくれる人が増えてほしいということ。パンは国産の生産物だけでおいしく出来ると確信した私は、それから何をするにも、おいしいパン作りと結びつけ、実践の日々でした。しかし、日本のパンの歴史はまだ浅く、情報不足は否めませんでした。そこで世界に目を向けるようになり、私の目に止ったのがドイツだったのです。
 ドイツは、エンジニアリング、環境、人権、福祉、食などの面で、常に私の興味を引いていた国でした。
ブロートについては、数百年の歴史があり、研究も進んでおり、何といっても、粉、酵母、塩、水というシンプルな国産材料を使い、おいしいブロートが作られていました。一方,日本のパン作りは、最新の技術を導入し、ある材料の一部だけを精製してとれた材料を組み合わせて、見た目もすばらしく、おいしそうに作られたブロートが多くありました。
 それに比べ、ドイツの
ブロートのシンプルなこと。それでいて、注意深く研究された、抜群のおいしさ。私はとても感銘を受けました。
 それから私は、ドイツでの
ブロート修行を熱望することとなるのです。そのとき、妻久美子と結婚しており、私は35歳でした。…つづく
パンの原料


 
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